3Dプリンター NEWS

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2026年7月28日 セレンディクスがイギリスの航空ショーで軍用シェルターのコンセプトモデルを公開
兵庫県西宮市に本社を置く3Dプリント住宅メーカーのセレンディクスが、先日イギリスで開催された「ファーンボロー国際航空ショー」で、3Dプリンターで構築した軍用シェルターのコンセプトモデルを公開した。公開された軍用シェルターは前線で運用されるドローンの格納庫や、兵員用シェルターを想定したもので、「次世代防衛建築」として防衛分野への応用をアピールした。セレンディクスによると、同社は防衛大学校と共同で各種の評価試験を実施しているほか、飛翔体衝突実験などを行い、保護性能などを確認したとしている。 セレンディクスは、これまでに3Dプリント住宅の建設などで培った建設3Dプリンティング技術を防衛分野へ応用し、迅速で低コストな軍用シェルター構築を目指している。 セレンディクスは2022年3月に日本初の3Dプリント住宅「serendix10」を完成させ、住宅領域で3Dプリント住宅の建設実績を積み上げてきた。2025年3月にはJR西日本グループと共同で、JR紀勢本線初島駅において世界初となる3Dプリンター駅舎を建設し、話題を集めた。 「ファーンボロー国際航空ショー」(Farnborough International Airshow)は、イングランド南部のハンプシャー州ファーンボロー国際空港で偶数年の7月に開催される航空ショー。航空産業の重要な見本市のうちの一つで、一番大規模なパリ航空ショーと交互に開催され、同じく重要視されているベルリン国際航空宇宙ショーとは数週間違いで行われている。開催期間は7日間。
2026年7月27日 ポリメーカーが「HT-PLAプロ3Dフィラメント」の販売を開始
上海に拠点を置くフィラメントメーカーのポリメーカーが「HT-PLAプロ3Dフィラメント」の販売を開始した。「HT-PLAプロ3Dフィラメント」は、ナノ・リインフォースメント技術を使って開発された高温PLAフィラメントで、従来の高温PLAフィラメントが持つ積層時の低接着性を大幅に改善したもの。一般的な高温PLAフィラメントよりも30%程度密着性が強化され、Z軸方向への強度も最大26.8MPaに強化されている。 「HT-PLAプロ3Dフィラメント」は、溶融温度230℃、ビルドプレート温度65℃程度での利用が推奨されている。溶融温度230℃で出力できるFDM方式の3Dプリンターであれば利用できるとしている。 ポリメーカーのマーテン・ボスターズ・マーケティングマネージャーは「HT-PLAプロは、高機能パーツを製造するユーザーにより高い信頼性とパフォーマンスを提供するフィラメントです。従来の高温PLAフィラメントよりも強度に優れ、簡単にプリントすることが可能です」とコメントしている。 「HT-PLAプロ3Dフィラメント」は18色のカラーで提供され、価格は1スプールあたり25.99ドルとなっている。 ポリメーカーは米シラキュース大学院の研究生だった中国人留学生シャオファン・ルオ氏ら三人が立ち上げたベンチャー企業。主にFDM方式の3Dプリンター用の高機能、高品質フィラメントの開発・製造を行っている。
2026年7月26日 3DLabsが3Dプリンタースクールの入会金無料キャンペーンを開始
3Dプリンタースクール運営の3DLabが、株式会社ウォーカーと共同で運営する3Dプリンタースクールの入会金無料キャンペーンを開始した。通常22,000円(税込)の入会金が無料になることに加えて、既存特典の「入会月の月謝無料と併用でき、合計39,000円の初期費用なしでスクールに参加できる。3DLabsは、これまでに単発のワークショップを軸にスクールの運営を行ってきた。一方で、ワークショップ終了後に「次はこれを作ってみたい」と話す参加者が少なくなく、継続学習コース「3DLabスクール」の開設を決めたという。 「3DLabスクール」の開催場所は東京都文京区湯島3-14-8加田湯島ビル5階。東京メトロ千代田線油島駅から徒歩1分の距離にある。 「3DLabスクール」の入会金無料キャンペーンは2026年7月24日から2026年9月30日までの申し込み分が対象となる。申込みは「3DLabスクール」の公式ウェブサイトの申込フォームから行える。 3DLabsは東京・秋葉原を拠点に活動している3Dプリンタースクール・ワークショップ事業者。体験イベント・ワークショップの開催から企業のプロトタイプ制作まで幅広くサービスを提供している。
2026年7月25日 RICロボティクスがカリフォルニア州サクラメントで3Dプリント住宅を建設
コロラド州デンバーに拠点を置く建設3Dプリンティング企業のRICロボティクスが、カリフォルニア州サクラメントで初となる3Dプリント住宅を建設する。地元の建設企業K4K建設と共同で建設する3Dプリント住宅は広さ1200平方フィート(約111.48平方メートル)の平屋建て住宅で、建設にかかる工期は12日間としている。完成した3Dプリント住宅のひとつは、K4K建設創業者夫婦の両親へプレゼントされるという。 K4K建設の創業者でCEOのデヴィッド・ゴンザレス氏は「3Dプリント住宅を建設すると決めた最初の時点では、単純にこれは新しい住宅建設技術のひとつなんだろうと考えていました。しかし、実際に工事を始めて見ると、この新たなテクノロジーは建築基準に準拠した高性能の住宅をわずかなマンパワーで建設できることを思い知らされました。完成した3Dプリント住宅のひとつを私たち夫婦の両親へプレゼントする予定ですが、我々がこのマイルストーンと呼ぶべきテクノロジーに全幅の信頼を置いていることの証明です」とコメントしている。 RICロボティクスはロボットアーム式建設3Dプリンターを開発している建設3Dプリンティング企業。これまでにアメリカを中心に200件以上の建設3Dプリンティングプロジェクトを展開している。
2026年7月24日 Wurthアディティブ・グループが事業停止
ドイツの産業用部品サプライヤーのWurthグループ傘下の3Dプリンティング企業のWurthアディティブ・グループが事業を停止した。同社の公式LinkedInアカウントには事業停止に関する短い案内が記され、業界全体の逆風の中で事業を停止せざるを得なかった事情について説明がされた。 Wurthアディティブ・グループは2021年から主に北米市場を中心に事業を展開し、3Dプリンター本体や材料の販売、物理的な交換部品を「デジタルデータ」として保管・オンデマンド出力するデジタル在庫管理(DIS)ソリューションなどを提供していた。DISソリューションでは、理的なスペアパーツの在庫を抱える代わりに、部品データを保管し、必要な時に必要なだけ3Dプリンターで出力するサプライチェーン・ソリューションを提供していた。また、3Dプリンター販売事業では金属や樹脂などの素材をはじめ、3Dプリンティング機器やスキャナーのハードウェア・材料の販売を行っていた。 Wurthアディティブ・グループは取引先などのステークホルダーに対し、同社の事業停止事務所へメールでコンタクトするよう求めている。 Wurthアディティブ・グループは、先日開催されたアディティブ・マニュファクチャリング・ユーザーグループ(AMUG)の年次総会にも参加し、パートナー企業との協業開始を発表したばかりだった。
2026年7月23日 ビーハイブ・インダストリーズがオハイオ州に7000万ドルを投資
アメリカの無人航空機(UAV)製造スタートアップ企業のビーハイブ・インダストリーズが、オハイオ州に7000万ドル(約113億4000万円)を投資する。 アメリカ現地メディアの報道によると、ビーハイブ・インダストリーズは買収したエイブル・ツール・コーポレーションとその子会社プラネット・プロダクツ・コーポレーションの製造拠点を中心に設備拡充などの投資を行い、200人分の新規雇用を創出するとしている。製造拠点では、アメリカ空軍向けの無人航空機のエンジン「Frenzyエンジンシリーズ」などが製造されるとしている。オハイオ州のマイク・デワイン州知事は「ビーハイブ・インダストリーズによるオハイオ州南西部への巨額の投資は、オハイオ州がアメリカで防衛関連事業を行う上でもっとも適した場所であることを証明するものです。この投資により、オハイオ州を拠点とするビーハイブ・インダストリーズはアメリカ軍の様々なニーズに対応し、誰よりもスピーディーに製品の供給をすることが可能になります」とコメントしている。 ビーハイブ・インダストリーズは、無人航空機(UAV)用ジェットエンジンを 3Dプリンターで製造している。同社は最近、EOSの大型メタル3Dプリンターを大量に購入し、話題を集めた。
2026年7月22日 東京大学大学院が建設3Dプリンティングの社会連携講座をスタート
東京大学大学院が建設3Dプリンティングの社会連携講座をスタートさせて話題になっている。東京大学大学院工学系研究科がスタートさせた社会連携講座は、土木学会が2025年7月に発刊した「建設用3Dプリント埋設型枠を用いたコンクリート構造物の技術指針」を受け、「日本の基準を世界の基準にする」ことを目指すもの。講座には大林組、鹿島、清水建設、大成建設のゼネコン4社に加え、発注者側として首都高速道路会社とJR東日本の2社が参画する。 講座の代表を務める石田哲也教授は、土木のみならず建築専攻の学生も巻き込み、3Dプリンターという新技術を軸にした横断的な学びの場の創出も狙うとしている。石田教授はまた、設計段階から3Dを取り入れることを考えれば、より合理的な新しい構造物の形もあり得る」と指摘する。従来設計を単純に3Dプリンティングへ置き換えるだけではなく、設計初期から技術特性を織り込むことで、複雑形状による機能向上や劇的な生産性向上が可能になるとの考えを示している。 東京大学は社会連携講座の開設に合わせ、本郷キャンパスの伊藤国際学術研究センターでシンポジウムを開催した。シンポジウムでは横浜国大総合学術高等研究院客員教授の前川宏一氏、国土交通省官房技術調査課官房参事官の信太啓貴氏による基調講演などが行われた。
2026年7月21日 メッシーがシリーズB投資で4億ドルの資金調達に成功
生成AI3Dモデリングツール開発スタートアップのメッシー(Meshy)が、シリーズB投資で4億ドル(約648億円)の資金調達に成功した。出資したのはIDGキャピタル、マトリックスパートナーズ・チャイナ、モノリス・マネジメントらを筆頭とする投資シンジケート。既存株主のグラナイト・アジア、ホンシャン、BAIキャピタルも投資に参加した。バリュエーションなどの投資の詳細については明らかにされていない。 メッシーはテキストやイメージ画像をベースに3Dモデルを生成する生成AI3Dモデリングツールを開発している。生成された3Dモデルは直接3Dプリンターへ送って出力することが可能。メッシーの生成AI3Dモデリングツールは、これまでに1200万人の登録ユーザーを獲得し、1億点以上の3Dモデルを生成している。メッシーは、調達した資金をマルチモーダル・ファウンデーション・リサーチや、グローバル市場での営業基盤強化などに投じるとしている。 メッシーは2021年にMIT(マサチューセッツ工科大学)出身のエンジニアのイーサン・フー氏が中心となって立ち上げたスタートアップ企業。フー氏は、GPUプログラミング言語「Taichi」の開発者として知られている。